AIドローンによる点検、防災活用
今日はいつもと変えて日本のドローン技術のご紹介です。
AIドローンを利用した防災、減災の事例です。
ドローンによる橋梁点検
具体的数値は知らなかったのですが、日本には老朽化しつつある橋梁が全国70万本あり、うち4割が建設から40年超になっているようです。
確かに高度成長期1960年代に建設された橋が多いのでしょう。
よって現在は、早期橋梁の点検や点検の効率化が急務とのこと。
そこで、今回ご紹介する理研AIPインフラ管理ロボット技術チームは、ドローンによる橋梁などのインフラ検査システムを研究開発中で、このチームは、
橋梁等インフラ施設の点検・維持管理においてロボットを用いた省力化、自動化を目標に、そこで必要となる様々なAI・ロボット技術を研究しているとのこと。
今回ご紹介する内容は、その中の研究項目のようです。
本チームはホームページもあるようです。
同チームは、ドローンに柔らかいメッシュ状の球殻をつけ、橋梁に接触しても墜落することなく近接撮影する方法を考案。
さらに、AIで点検と操縦を自動化することを目指しているようです。
以下はその球殻ドローンの紹介映像です。
AIを使った点検の自動化では、約1,000枚の橋梁の損傷画像を、専門ツールを用いて画素単位でラベル付けし、機械学習用データとして用いて、腐食や防食機能劣化、剥離鉄筋露出、漏水遊離石灰といった損傷をAIで自動検出するシステムの開発を進めているようです。
ただ上記の事例では球殻ドローンによる接触を前提とした操作制御を開発していますが、Skydioが開発したAIドローン「R1」は、障害物を自動回避する機能を有しているようなので、よりスムーズに点検できるかもしれません。
こちらもYoutubeにR1紹介映像があるようです。
また現在MITでも自動障害物回避のAIドローンが開発されているようです。
このAIドローンは、MITのコンピュータサイエンスと人工知能研究所(CSAIL)のチームにより開発されているようで、森林や倉庫などの高密度環境でドローンが毎時20マイル飛行することを可能にするシステムNanoMapを開発したとのこと。
ということで、上記のようなAIドローンが実用化、開発が進むことで、こういった橋梁点検業務にも活用できるような気がしますね。
ドローンによる防災
少し前の事例ですが、2017年9月の沖縄県総合防災訓練において、ドローンやAIの災害時有効性検証が行われました。
ここで使用されたのは、産業用ドローンメーカーのエンルートラボ製のドローン。
訓練では、模擬被災地の状況をドローンで上空から撮影し、映像をディープラーニングによってリアルタイム解析。
要救助者を識別して人数をカウントしたり、レスキュー隊員や消防車などの配置を把握する試験を行ったとのこと。
このようにドローンが人々のために活用されている事例を知れ非常に嬉しい限りです。