アメリカの大学のドローン施設
サンディエゴ州立大学がドローンの研究に力を入れていくためDrone Labという施設を開設したとのこと。
ここ最近、アメリカでは他の大学でも同様の施設が続々と開設されています。
今回は、サンディエゴ州立大学とミシガン大学の事例をご紹介したいと思います。
サンディエゴ州立大学のDrone Lab
このドローン技術研究のための新しい施設は、学生をドローン産業に引き寄せ、インターンシップや専門職業へ進んでもらうために設立されたようです。
Drone Labのプログラムマネージャー曰く、「Drone Labの目標は、これまで想像もできなかったドローンを使用する方法を人々に考えさせることです。」ということで、この言葉にドローンファンにとっては、どんな使い方が世に出てくるのだろうかとワクワクせざるを得ません。
カメラを使った空中撮影などの使用例は分かりやすいですが、この他にもセンターは、生徒たちが、潜在的な危険性を回避しながら、「群衆の保護、監視、研究」を検討することを奨励しているようです。
このサンディエゴ州立大学のDrone Labに先立ち、なんと私の住むミシガン州のミシガン大学にも2017年秋にドローン研究施設であるM-Airというものが設立されました。
ミシガン大学のM-Air
つい先日、この施設を見に行ってきました。
ネットで覆われたこの施設の大きさはフットサルコート4~5つ分ぐらいでしょうか。
地面は万が一ドローンが落ちても良いように、たぶんわざとだと思いますが、舗装されておらず柔らかい状態になっていました。
このミシガン大学は結構、アメリカの中でも優秀な大学で、私は知らなかったのですが、ロボティックスやドローン工学で最も優れた大学のひとつのようです。
今回オープンしたM-Airのとなりには、フォードモーターロボティクスビルが2019年末に建設予定だそうです。
このM-Airは約1億円の建設費で建てられ2017年末に完成しているとのこと。
同大学の航空宇宙工学の教授は曰く、
この施設を利用することで、積極的な教育を実施でき、またドローンが自然の風や太陽光、センサーの条件で飛び去ってしまったり、コントロール喪失する環境下で、ドローン飛行プロジェクトを推進することができると言います。
ドローンには多くの使用用途があります。
大規模なものとして、商業輸送と国家安全保障のために使用することができますし、小規模なものとしては、災害現場を調査したり、橋や風力タービンなどのインフラストラクチャを検査できます。また環境データや大気データを収集し、各種調査に活用することができます。
M-Airによって、ミシガン大学は大気、海洋、土地の最先端のロボット試験施設にアクセスできる、世界の唯一のエンジニアリング大学になるだろう
とのこと。
屋外のフライラボは、学術と産業界の研究者が自律的で接続された車とトラックをテストする環境であるMcity Testという施設もあり、この大学には、ロボットと船舶をテストするための360フィートの長さの屋内プールが収容されている海洋水力学研究所もあります。
ミシガンは自然豊かな広大な土地が広がるだけにこれを有効活用したドローン施設になるというわけですね。
ほんと、こんな近くにあるビックニュースを逃していたなんて...
以下はこのM-Air施設の紹介動画です。
今後もこの施設で何かしらのイベントやテストが行われると思うので、事前に情報キャッチして見学に行ってみようと思っています。
まとめ
アメリカの大学では広大な敷地を利用して上記のようなドローン施設を作り様々なドローン研究を行っています。
おそらく中国でもやられているのでしょう。
日本もこの分野で遅れないためにも、大学での研究はもちろん、千葉市のようにドローンの特区に指定し、産学官連携しドローンの様々な実証実験を行っていってほしいと思います。