日本の農業用ドローンの現状
レース用ドローンの記事が続きましたが、今回は少し趣向を変えて農業用ドローンについて書きたいと思います。
日本の農業が抱える課題
なぜ農業用ドローンについて書こうかと思ったか?ですが、この分野はドローンの実用化がやりやすいのでは?
と、素人的にも感じたからです。
そもそも日本は超高齢化社会に突入しているわけで、様々な分野での人不足が囁かれています。
高齢化により日本国内農業の後継者が減ったり、ベテラン農業従事者のノウハウも引き継がれなければ、生産量や競争力にも影響します。
「食」が大事なのは言うまでもありませんし、できれば日本人として日本で作られた農作物を食べたいですよね?安全でもありますし。
こういった課題に対し、何かしらで対策をしなければいけない中で、農業においてドローンは、十分に活躍できる可能性があると思います。
日本での農業用ドローン事例
日本でどんな会社が農業用ドローンを開発しているのか?
少し調べて見たところ、以下の2社に行き着きました。
①ナイルワークス(東京都渋谷区)
②エンルート(埼玉県朝霞市)
以下はナイルワークスの紹介動画です。
以下はエンルートの紹介動画です。
動画を観るだけで、だいぶこの分野の技術が進んできているのが分かりますし、ますます自動化の方向に進むのでしょう。
こういった自動飛行や農薬の自動散布システムが進むと、作業効率や人手不足問題を改善できるというわけです。
趣味ドローンですとプロポを使って、ドローンを操作するのを楽しみますが、時間にしても10分程度。
ですが、農業ですと土地の広さも広大なのでオペレーターの手動操縦では作業中は付きっきりで疲労が激しいほか、上手な人とそうでない人で出来の差が出てきそうです。
結果、農薬・肥料の散布量や作物の生育に直結してしまいます。
世界初、AI・IoT・ドローンを活用したピンポイント農薬散布
もうひとつ事例をご紹介します。
これ、すごいなと思ったのですが、ドローンで畑を撮影し害虫がいる所を特定し、そこにドローンを使ってピンポイントに農薬を散布するというものです。
これにより、農薬の量が従来比1/10にできたようです。
農薬が少ないと聞いて、健康にも良さそうですね。
これは、2018年1月現在、世界初の技術だそうで、株式会社オプティム(東京都港区)が開発したようです。
まとめ
農業用ドローンは現状の日本の課題に応える形で今後ますます発展していくと思います。
畑近辺には民家も少ないので規制も住宅密集地に比べ緩和されそうです。
実際に農林水産省は、農業分野でのドローン活用推進に向け、規制緩和を急いているようです。
これは最近1―2年のドローン技術進歩や海外先進国の動きなどに対応しているとのこと。
例えば現行ガイドラインは、操縦オペレーターとナビゲーターの2人が必要で省人化の障害となっているいるようです。
こういった不十分な点を改め、省力化の現場の声に応えながらガイドラインを見直しているとの事。
ガイドラインは早ければ18年3月末にも改定予定。
今回は農業用ドローンについて書いてみましたが、今後は農業だけでなく産業用ドローンについての情報も残していこうと思っています。