Tiny Whoopのバッテリーのスペックの見方について
Tiny Whoopのバッテリーのスペック表示って初心者にとっては分かりづらくないでしょうか?
色んな記号が書いてあるけど、それぞれ何を意味するの?
どのスペックを見れば、より高性能なバッテリーだと分かるの?
などなど疑問が尽きません。
今回、Tiny Whoopバッテリーのスペック表記についてご紹介します。
Tiny Whoopで使われるバッテリーの種類
Tiny Whoopで使われるバッテリーは、リチウムポリマー電池と呼ばれるものです。
これは、リチウムイオン電池の電解質にゲル状のポリマー(高分子)を利用した2次電池(充電可能な電池)で、通常のリチウムイオン電池は電解質に液体を使いますが、リチウムポリマー電池の電解質は液体の電解質をポリマー内に固着させ、ゼリー状の流動性を持つ固体と液体の中間的な状態になっています。
これにより、非常に薄い形状の電池や、箱型以外の任意の形状の電池を作れるようになり、内部が液体ではないため、液体を利用する場合に比べ外力、過充電などに対する耐性が大幅に向上しており、簡易な外装で済むようになっています。
Tiny Whoopバッテリーのスペック表記とは
私が持っているバッテリー(リチウムポリマーバッテリー)だと以下の2つがあり、それぞれのバッテリーには以下のスペックが書かれています。
上記だと、スペック:1S 3.7V 200mAh(0.74Wh)45Cと書かれています。
上記だと、スペック:1Cell 3.7V 220mAh(0.81Wh)45Cと書かれています。
それぞれの用語説明
セル
まず、1Sや1Cellと書かれているのが、バッテリー内にいくつのセルがあるかを表しています。
基本的にTiny Whoopで使うバッテリーは1セルのものが多いです。
レース用ドローンなどは、3セルや4セルのバッテリーを使用します。
よりセル数が多いほど大量の電流を流せることができ、ハイパワーになります。
電圧(V)
電圧とは「電気を押し出す力」をあらわします。
リチウムポリマー電池は1セルあたり3.7Vの決まった電圧を使うことができます。
なのでバッテリーに1セルで3.7Vと書かれている意味は、3.7Vの電圧で電気を押し出す力があるということになります。
3セルの場合は、3×3.7=11.1Vになります。
4セルの場合は、4×3.7=14.8Vになります。
電流(A)
電流とは「電気の流れる量そのもの」です。
バッテリーに書かれている200mAhというのは、1時間で200mAの電流を使える容量を持つことを意味します。
充放電許容量(C)
この Cは Capacity の頭文字 で、公称容量値の容量を持つセルを定電流放電して,ちょうど「 1 時間」で放電終了となる電流値のことです。
今回のバッテリー200mAhの場合、1Cは200mA。
220mAhのバッテリーなら1C は220mAとなります。
次に今回のバッテリーで200mAhで45Cという場合は、
200mA×45=9A、
220mAhで45Cという場合は、220mAh×45C=9.9Aの電流を流せるバッテリーということになります。
したがってこのCの値が大きいほど、多くの電流を流せることになり、ハイパワーを得ることができることになります。
コネクター
下には2つのバッテリーが映っています。
注目してもらいたいのが、バッテリーから出ているコネクター(白いプラスチック部)の大きさです。
左のバッテリーから出ているコネクターの方が大きいと思います。
左が、ph2.0 (2.0mm) 、右がph1.25 (1.25mm) と呼ばれる規格です。
定格電流はそれぞれph2.0 は 2A、ph1.25は1Aで、それぞれの定格電流は瞬発的には3倍ぐらい流せます。
したがって、ph1.25の場合、最大3Aの電流が流せます。
しかしここで注意したのが、上述のバッテリーの場合、バッテリーの性能が9Aの電流を(200mA×45=9A)流せる性能を持っていますが、コネクターがph1.25のため、最大3Aの電流しか流せないため、バッテリーの性能を活かしきれないということになっています。