日本政府が政府系のセキュリティー高い業務で中国製ドローン使用禁止を義務化
中国製ドローン使用禁止の義務化
日本政府は21年度より事実上、中国製ドローンの新規購入が排除され、現在保有している中国製ドローンも1,2年以内に置き換えるよう求めたようです。
外交問題に発展するのを避けるためか、具体的な企業名は明記されていませんでしたが、我々ドローンファンにとっては、それはDJIだと断定できてしまいますよね。
DJIは中国のShenzhenに本社を置くドローンメーカーで、空撮用から業務用ドローンまで幅広いラインナップで、ドローンの世界シェアの7割を占めると言われています。
日本でもDJIのドローンを持っている人は多く、最近DJIから発売されたMavic Miniというドローンは、199gと軽量かつ高性能で、ドローンの重量的に日本のドローン規制の対象外のため非常に人気がありました。
Mavic Miniを持っている日本人は多いのではないでしょうか?
ただ、このMavic Miniもそのうち規制の対象になるようです。
海外の中国製ドローンの規制状況
アメリカではすでにセキュリティー上の問題で中国製ドローンの使用禁止を政府系機関に命じています。
また、最近アメリカでのTikTok使用禁止や、イギリスでのファーウェイの5G技術導入見送りなど、セキュリティ上の問題で中国企業の製品使用禁止が加速していますね。
ということで、海外も脱中国製ドローンというか、脱中国製品という流れになってきています。
中国製ドローンについて個人的に思うこと
私自身も先日、趣味用ドローンの日本メーカー待望論という記事を投稿しました。
これはセキュリティー上の問題ではなく、品質上の問題でしたが、結局はその製品に対して信用がなくなると、どの国、どの企業の製品であってもは使われなくなるのだと思うんです。
政府関係の仕事だとセキュリティが高い業務も多いと思います。
✅政府系機関の建物の撮影
✅原発など国の重要施設の撮影
✅要人の護衛
✅国際的イベントでの警備
などなど、もしテロリストに情報が渡り、悪用されては大変です。
そういった意味でも、安全に使える信頼あるドローンを使いたいものです。
中国のドローンを全否定しているわけでなない
個人的にはドローンを飛ばすのは大好きで、今までドローンでなければ撮れない写真や動画、FPVなどの体験をさせてもらいました。
それも中国のドローンメーカーが頑張ってくれたからだと思います。
ただ中国というお国柄、中国の企業といえども、ほぼ国営に近いと思いますし、国から何かしらの要求があれば断ることは難しいのでしょう。
最近は色んなメディアで中国バッシングから中国共産党バッシングに変わりつつあり、いくら企業が正しくいようとしても中共の支配下だと「悪」という風潮がありますよね。
なので中共支配下から外れた状態、そう一層のことどこかがDJIを買収してはどうかとも思うんです。
どうでしょう?
政府系業務以外も気を付けたほうがよい
DJIのドローンで撮影した映像が、中国に流れているとすると、政府系業務以外で機密性が高いものも撮影は控えたほうが良いでしょう。
例えば車メーカーもドローンを使って新車プロモーションビデオを撮影することも多いと思います。
新車発表前に情報がリークしては商品の競争力も下がってしまうため、やめたほうがよいのでしょう。
ドローン空撮業者
今回の日本政府の決定を踏まえ、ドローン空撮業者や測量業者などは今後使用するドローンを変更せざるを得ないでしょう。
ドローンで今後、副業して稼ごうとしている人にも業務によっては影響を受けるかもしれません。
中国製ドローンの代替としておすすめなドローン
個人的に中国製のドローンの代替として気になっているドローンがあります。
それはアメリカに本社があるAutel Robotics社が作るEvo Ⅱというドローンです。
このドローンの凄いところは、世界初動画を8K撮影でき、飛行時間はなんと40分。
バッテリーの残量を気にせず空撮できるのが嬉しいところです。
Evo Ⅱの詳しいスペックやDJI Mavic2との比較については以下の記事が参考になりました。
まとめ
今後もセキュリティ上の問題で脱中国製品の流れは止まらないでしょう。
一度、信用を失うと今まで築き上げたきたものも崩れ去っていく典型的なパターンかのようです。
そうなると先日書いた投稿ではないですが、業務用ドローンについても日本ドローンメーカーを望んでしまうのは私だけでしょうか?
今後の動向に目が離せません。